自費出版ならぬ自費製本印刷

NHKの朝の連続ドラマのモデルにもなった植物学者牧野富太郎氏の『日本植物志図篇』。この本も自費出版であることはドラマでも紹介されていました。戦前の自費出版はそれこそ人生をかけた勝負でした。

その後、高度成長期を経て仕事以外の生き甲斐を求める時代がやってきました。高尚な趣味や自分が生きた証として自費出版ができる時代になりました。出版社からオファーされずとも、車一台分程度の費用を自分で払えば記念に自費出版ができる時代になったのです。
更に時代が変わりおとずれたインターネット時代、パソコンさえ扱えれば自費出版は趣味として楽しめるようになりました。副業としてまとまった収益を得ている人々も出始めました。中には、より自由に執筆活動をしたいという理由で商業出版のオファーを断って自費出版する作家さんもいます。

このように自費出版の幅が広まった時代になって、販売をしない自費出版が流行りだしています。もともと記念出版は利益目的ではないので、名刺代わりやプレゼント用であれば販売する必要がないということです。正確には自費出版ではなく自費製本印刷です。更に要求数量だけ1冊から製本印刷するPODが一般化しました。1冊1000円程度で印刷できますのでプレゼント用にもちょうど良いのです。

製本印刷はインターネットで調べれば多くの印刷会社や出版社で受け付けています。自費出版がハードルが高いと思われる方、自費製本印刷をやってみませんか?

和洋ブックスからの書籍書籍『費出版の旅路』ではAmazonのPODサービスを利用した自費印刷からはじめて販売、収益化、海外販売と発展していった体験エッセイです。「1000円でできるなら自費印刷やってみようかな?」と思う方におすすめです。